色を育てるドアハンドル

にこ森保育園/東京都青梅市

鉄の丸棒を叩いて作り、木の枝をモチーフとしたドアハンドル。
このハンドルの最大の特徴は、彫刻家のはっとりこうへい氏が手掛けた、特殊な表面の彩色技法である。
多重に色を塗り重ね、彫刻刀で塗装部分を彫り出していく。
彫り出された色彩は、近づいて見ると繊細で鮮やかな色の地層。
離れて見れば混ざり合って産まれた新しい色を見出す事ができる。
そして毎日握る部分は時間の経過と共に少しずつ色が剥げていき、彫刻刀で彫られた表情とはまた異なった、緩やかな色の地層が表出していくだろう。

collaboration with はっとりこうへ