終点の先へ

瀬戸内国際芸術祭2016 / 恒久設置 / JR宇野駅,玉野市,岡山県

JR岡山駅から列車で南に1時間。海が見えたら、そこは終点の宇野駅だ。
かつてはこの先にも線路が続いていた。
宇高連絡船。線路が搭載された船に列車ごとズドンと乗り込み、瀬戸内海を渡って高松駅に繋がるという「海の鉄道」が存在していた。瀬戸大橋ができて間もなく、宇高連絡船は需要が減り幕を閉じることになったが、現在もこの港町では様々な当時の面影に出会うことができる。
そんな宇野の街巡りや島巡りに、連絡船に見立てた10台のレンタサイクルを。この地で一度「道具としての終点」を迎えた鉄たちを集め、熱して叩き、実際に乗車できる自転車に再生させた。塗装色は連絡船の色、後輪上の文字は船名を示している。


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