Workshop Archives
ぺちゃんこにするワークショップ
単純で原始的。
そして躍動感に満ちたワークショップ。
真っ赤に熱したスクラップを皆で叩く。
鉄を選んだ理由をよく聞かれます。
①ちょっとカッコつけたい時は「例えば金、銀、ガラスのような綺麗さは鉄にはありません。それを美しく変えるのが面白いから」と答えます。
②小難しい空気にしたくない時は「叩く作業が楽しいから」と答えます。
…どちらの答えも嘘ではありませんが、②で答えた時の方が相手はスッキリした顔をしてる気がします。そして②の楽しさを皆で共有できるのが、このワークショップ。何かを作ろうとするのではなく、ただひたすら叩くだけ。世界一単純なワークショップを目指しています。
●石田倉庫(東京都立川市/2009,2010,2011)
●旧東下組小学校(新潟県十日町市/2009)
●立川第七中学校(東京都立川市/2009)
●立川第八中学校(東京都立川市/2009)
●高松港(香川県高松市/2013)
●宇野港(岡山県玉野市/2013,2014,2018,2020,2023,2024)
●旧里見小学校(千葉県市原市/2014,2015,2016,2017)
●神田税務署(東京都千代田区/2024)
ネジネジキーホルダー
熱したスプーンを叩いて、
そのまま持ち帰れるキーホルダー。
熱した鉄は柔らかい…と言っても、飴細工のようにフニャフニャにまではならず、叩いて変形させるにはそれなりの力が要る。そんな中、スプーンは小さく薄いので、小さなお子様でも変形させられるアイテムである。さじの部分を平らにしながら、柄の部分をネジネジに。仕上げにお好きな刻印を打って完成。
●ファーレ立川(東京都立川市/2023)
●旧里見小学校(千葉県市原市/2014,2017)
鉄に触れる
端材を再構築。
…と、ちょっと溶接体験
鉄の端材を溶接でつなぎ合わせて、「生き物」をテーマとしたレリーフ作り。叩くのとはまた違った、鉄のリアリティを感じるワークショップ。端材は過去に金沢の「野鍛治の門冠」を作った時に出たもので、このワークショップの収益は能登半島地震の被災地への寄付金とした。
●神田ポート(東京都千代田区/2024)
●写真:小林知典(ゆかい)
フォーイ磁石を作ろう!
熱で磁化したヤジロベエ
実は私たちの暮らしの周りには、砂粒よりも遥かに細かい磁石がたくさん存在しています。磁石なのでひとつひとつにN極とS極がありますが、みんなあちこちの方向を向きながら、でも一緒に固まっています。
…それって何のことかと言うと、「鉄」です。
鉄製のフォークを用意しました。火を使うと、この中でバラバラに向いていたN極とS極を統一させ、「大きな磁石」に変えることができます。そしてフォークを叩いて曲げて、ヤジロベエに変えて。ゆらゆらと動くフォーイ磁石を作ろう!
●旧里見小学校(千葉県市原市/2015,2017)
イチハラザウルスを作ろう
端材をつないで架空の生き物。
今はパブリックアートの一部に。
3年間に渡る市原市での現地制作。その過程で生まれたたくさんの端材を集め、架空の生き物をイメージしながら再構築していくワークショップ。完成作品たちは現在、市内のパブリックアートである「地熱の扉」に溶接され、化石のような姿になっている。
●旧里見小学校(千葉県市原市/2016)